今回はくま先生の視点から賃貸と購入のメリットとデメリットをご紹介していきますね。【賃貸のメリット】費用が安い賃貸では初期費用や更新料を除いて月々の家賃の支払いだけで住むことができます。短期間で見た場合の出費を抑えることができるのが賃貸のメリットですね。余分なコストがかからないマンションのメンテナンスや内装設備の不具合などの修理費用は基本的に大家さんや管理会社が責任を負います。お風呂が壊れた..など明らかに入居人の過失でない場合を除いて、設備の故障や修理に関する心配や負担が少ないのは大きなメリットです。設備に不具合が起きた場合は自分で修理してしまうのではなく、まずは管理会社に連絡してみましょう。身動きがとりやすい 賃貸の最大なるメリットといえばやはり住み替えのしやすさが挙げられます。短期間でも住み替えがしやすいため、仕事の転勤や転職などのライフスタイルなどの状況の変化に合わせて柔軟に行動することができます。更新料のタイミングで引っ越しをされるケースも多いですよね。転居しやすい現在のマンションの寿命は117年と公表されていますが、やはり30年・40年経つと時代によって住宅デザインのトレンドも変わってきますので、購入したマンションの外観のデザインが気に入らなくなってきた..ということもあり得ます。賃貸の場合は、費用はその都度かかりますが自分の好みの新築物件に移り住み続けることができるメリットがあります。【賃貸のデメリット】資産にならない賃貸では家賃を払い続けても資産にはなりません。住宅ローンがないので気は楽ですが、家賃が1か月15万円だと想定して1年払い続けると180万、30年払い続けると単純計算で5400万円結果的に払うことになります。また、家賃の値上がり、契約更新料などで結果的に出費がかさむことがあります。5400万円の物件を30歳で購入して35年ローンだと想定しても、65歳になれば管理費・修繕積立金を支払うだけで残りの余生を心配せずに送ることができます。高齢になった時に借りづらい高齢の方の場合は賃貸物件の審査において、家賃の支払い能力や健康状態が不安材料となることがあります。定年退職などで現在働いていない状態ですと、一定の収入がないので賃貸物件の審査に通りづらくなる場合があります。その場合は年金受給証明書や預金残高証明書を提出する必要もでてきます。また、万が一、入居中にお亡くなりになられたあと、しばらく発見されないままだと臭いやシミが残ったりするので特殊清掃が必要な場合があります。やはり遺体発見が遅れるとその分、物件の価値も下がりますし、次の借り手がつきづらい傾向にあります。そうなると家賃を下げなくてはいけないリスクもありますので、高齢の方の入居はためらわれるケースもあるのです。部屋や間取りが狭い賃貸マンションでは、やはり単身者向けの物件が多いため、部屋の広さや間取りに限りがでてきてしまいます。ファミリー向けマンションの場合だと同じ平米数や間取りでも家賃も高く、結果的に購入したほうが安いということもあり得ます。子供ができた場合は成長するにつれて家が手狭に感じたり、子供部屋が必要になってきます。ペットが飼える物件が少ないやはり賃貸マンションではペット不可の物件と比べて、ペット可の物件数は少ない傾向にあります。ペット可の物件でも小型犬1匹まで、猫や中型犬・大型犬はNGだったりする賃貸物件も多くあります。また、ペットありの場合は初期費用が高くなるケースが多いです。【マンション購入のメリット】資産になるマンションを購入すると将来的に自分の資産になります。住宅ローンを返済しながら、子供に資産として残してあげることもできます。DIYやリフォームができる自分の好みに合わせて、マンションの内装や設備を自由にカスタマイズすることができます。30年経過しても設備をリフォームすれば、新築同然の内装設備にすることもできます。団体信用生命保険に入れる団体信用生命保険とは、民間金融機関が提供する住宅ローンで借入する際に加入する保険です。団体信用生命保険に加入することで、借入者が所定の高度障害状態・死亡してしまった場合に保険金が支払われローン残高を相殺することができます。万が一の時は残された家族の負担を減らすことができます。借り入れを行う銀行にもよりますが、がん特約、3大疾病特約、8大疾病特約など様々なプランがある場合があるので要チェックしましょう。また、住宅ローンの融資金額が5000万円以上になった場合や特約をつける際には団体信用生命保険に加入する際に健康診断の結果の提出が求められます。【購入のデメリット】諸費用が必要マンションの購入には、頭金(頭金の額は借入者次第)や手付金・印紙税・ローン手数料・税金などの諸費用が必要になります。マンションの購入時の諸費用は一般的に購入金額の3%~5%だといわれています。住宅ローンが重荷数十年にわたる住宅ローンの返済は借入者にとって負担となる場合があります。金利や返済期間の選択によって、返済額や負担感が変わります。返済期間を短くするとその分金利も下がりますが、月々の返済金額も比例して高くなります。子供の教育費用なども考えて余裕を持った返済期間にしておくことをおすすめします。購入するタイミングも悩ましいものがありますね。借り入れる年齢が早いほど、長期間で見た場合、長く住めるとお得になります。ただし、年齢が上がるほどやはり源泉徴収票の額面も上がり安い金利で住宅ローンを組めるので、慎重に決断する必要があります。管理費や修繕積立金がかかる分譲マンションなど集合住宅の主な特徴として、管理費と修繕積立金というものが毎月発生します。管理費とはマンションの共用部分を良好な状態で入居者が快適に生活できるよう維持と管理に必要な費用のことです。共用部分の水道代・電気代などの光熱費や火災保険料、清掃、共用部分の設備管理(エレベーターの点検・保守)、入居者からの問い合わせ対応などが主な管理費に含まれています。修繕積立金とは、建物や共用部分の老朽化や設備の劣化などによる将来の修繕や改修工事に必要な費用を集めるための費用です。定期的な修繕や改修工事は、建物の資産価値を維持するために必要です。修繕積立金は、一定期間ごとに必要な金額を算定し、定期的に貯めていくことで、将来的な修繕や改修に備えています。購入した当初は管理費・修繕積立金がそれほど高くなくとも、年月とともに多少なりとも値上がりするのが一般的です。転居しづらいマンションを購入すると、将来的なライフスタイルの変化に柔軟に対応することが難しくなる場合もあります。マンションの場合は一戸建てと違ってそこまで隣人トラブルが起こりづらいことがメリットですが、中には隣人トラブルが起こる可能性も0ではありません。賃貸マンションなら簡単に転居できますが、購入したとなると簡単には決断できないでしょう。上記などの理由から住み続けることが難しくなった場合は、マンションを売ったり、賃貸として数年間部屋を貸したり(定期借家)することが選択肢として挙げられます。くま先生のまとめ今回は賃貸と購入のメリットとデメリットをご紹介していきました。どちらもメリット・デメリットは存在しますので、どちらが良いとは一概にはいえません。転勤など将来のライフスタイルが変わることが想定される方は、将来的に売却しやすいかを考えて資産価値のある物件を購入することをおすすめします。はじめから売却を視野にいれているのであれば、人気のあるエリア、交通アクセスの良さ・駅近など生活の利便性などを考慮してご購入されるといいですね。