ジャイアントパンダとは?ジャイアント パンダはクマ科の動物で、体重がおよそ 80 ~ 120 キログラム。丸い顔、大きな黒い目、まるまるした身体、白黒の毛皮が特徴的です。世界で最もかわいい動物の 1 つとして知られるジャイアント パンダには、子供から大人まで多くのファンがいます。ジャイアントパンダはクマ科の一種ですが、肉食動物ではなく雑食動物です。しかし、皆さんご存知の通り、ニュースや写真などではパンダが笹や竹を食べている姿が多く写っていますね。(竹以外にも果物や野菜も食べます)パンダは6本の指/つま先がありますので竹をしっかりとつかみ、器用に膝の上に置いて食べることができます。肉食動物?草食動物?パンダはもともとは肉食動物でしたがライフスタイルの変化とともに、だんだんと雑食動物に変わっていきました。(笹や竹をずっと食べている姿はまるで草食動物のようですね)かつてのジャイアントパンダは他のクマと同じように肉を食べていました。しかし、氷河期時代に入り、餌となる動物が絶滅してしまったため、餌を手に入れることが難しくなってしまいました。パンダは逆に自分が捕食されてしまわないよう生存競争を避けるために、雑食動物に順応していったといわれています。なぜあんなに竹や笹を食べるの?パンダの消化器官は肉食動物に近い構造をしており、腸が短いことが特徴です。食生活は変化しても消化器官自体はそれに適応するように進化していません。そして、ジャイアントパンダは、竹から栄養素を吸収するのに必要な腸内細菌を実は持っていないのです。1日最大14時間竹を食べていたにも関わらず、竹繊維をほぼ分解することができず、消費しているのはたった約17%ほどだということが研究結果より明らかになりました。そのため、パンダは 1 日 14 ~ 16 時間、12 ~ 38 キログラムの竹を食べなければなりません。吸収できなかった栄養分はすべて糞として排泄されます。そのため、朝から晩まで竹や笹を食べており、生きるために重要な活動です。1 日の半分以上は食事に費やしており、残りの時間で睡眠や排泄に時間を充てています。パンダはあまり走っているイメージはないですよね。パンダというとだいたいはご飯を食べていたり、寝転がっている姿が思い浮かぶのではないでしょうか。パンダがあまり動かないのは余計なエネルギーを消費しないようにするためです。パンダの歯は何本?人間と同じように、パンダも乳歯から永久歯へと歯が生え変わります。赤ちゃんパンダは、生後約 3 か月で乳歯が生え始め、生後約 7 か月で 24 本の乳歯が抜け始めます。そして1才半までに、乳歯から40〜42本の永久歯に生え変わると言われています。人間の歯は28本(親知らずを含めると32本)ですので、人間よりパンダの方が歯の本数が多いですね。犬歯はあるの?ジャイアントパンダは犬歯が目立つのが特徴ですね。ジャイアントパンダの犬歯は基本的に、肉食動物としての食生活に適応させるためのものでした。パンダのあごは非常に丈夫で、硬い竹ですら簡単に噛み切ることができます。犬歯は硬い竹を噛み切るのに非常に重要な役割をしています。そうでなければ、ライフスタイルの変化とともに進化していき、最終的に”犬歯”は消滅していったかもしれません。パンダの歯って?パンダの歯は、切歯 6 本、犬歯 2 本、小臼歯 8 本、大臼歯 5 本で構成されています。下顎も同じ本数生え揃っていますので、両顎を合わせると、歯の総数は 42 本になります。犬歯は他の歯よりもかなり長く、非常に鋭く尖っています。犬歯のすぐ後に小臼歯、大臼歯があります。大臼歯の表面は非常に広く、食べ物、特に竹をすりつぶして噛むのに役立ちます。パンダの咬合力ふっくらとした頬が愛らしいパンダですが、頬の筋肉と顎、そして歯の強度が非常に強く、竹ですら簡単に割ることができます。ある調査によると、ジャイアント パンダの咬合力は非常に強く、およそ265㎏といわれています。ジャイアント パンダの歯は、他の動物の骨を砕くほど強力だといわれ、その気になれば、ネズミ、リスなどの小動物を簡単に捕食することができます。くま先生のまとめいかがでしたか?こうしてみると可愛い外見とは裏腹に少し怖いようにみえますね。ですが、パンダは基本的に平和的で穏やかな性格ですので、人間を含む他の動物との衝突を避ける傾向にあります。害を及ぼさない限りは人を襲ってくることはありませんのでご安心ください。 市ヶ谷コンシェル歯科クリニック