骨粗鬆症とは?骨粗鬆症(こつそしょうしょう、英: osteoporosis)とは、骨量が減少し、骨の強度(骨密度)が低下する病気です。骨密度が低下することで、骨折が起こりやすくなります。骨のカルシウム量は、一般的に20代がピークとされています。これは、成長期が終わってから骨の形成と吸収のバランスが整い、骨密度が最も高くなる時期であるためです。骨粗鬆症は、加齢とともに発症することが多く、男性でも発症することはありますが、主に女性に多く見られます。通常、加齢や生活習慣の変化などによって、骨密度が徐々に低下していきます。女性の場合、閉経後に女性ホルモンの分泌が減少するため、急激に骨密度が低下することで、骨粗鬆症のリスクが高まります。骨粗鬆症の原因として、骨形成と骨吸収のバランスが崩れ、破骨細胞が優位になることで、骨の強度が低下するからと考えられています。また、栄養不良や運動不足、喫煙や過度のアルコール摂取なども骨粗鬆症のリスクを高める要因とされています。どんな症状がでるの?1 骨折しやすくなる:骨粗鬆症になると骨密度が低下するため、軽度の外力でも骨折が起こりやすくなります。特に、股関節、腕、背骨などに影響を受けることが多く、腰痛や背痛、身長の縮むなどの症状が現れます。2 背中が丸くなる:骨粗鬆症が進行するにつれ、背中や腰が丸くなりやすくなります。3 痛みがでる:骨粗鬆症が進行すると、骨組織の変形が生じるため、関節の動きが制限されたり、神経が圧迫されることがあります。その結果、痛みやしびれなどが生じることがあります。骨密度を維持するには?骨のカルシウム量を維持するためには、適切な栄養素の摂取や運動を行い、喫煙や過度のアルコール摂取を控えることが重要です。特に、カルシウムやビタミンDが体内で不足すると、骨密度の低下を引き起こすことがあります。骨密度を維持するために乳製品、ナッツ、小魚、ホウレンソウなどの食品に含まれるカルシウムを摂取するように心がけましょう。ビタミンDの摂取も、カルシウムの吸収を促進するために重要です。魚、卵、キノコなどの食品に含まれるビタミンDを摂取したり、適度に日光を浴びるようにしましょう。また、定期的な運動を続けることで骨密度を維持することにつながります。骨粗鬆症の予防エクササイズとしておすすめなのが「かかと落とし」です。かかと落としとは、体重をかかとに集中させることで骨密度を高めるエクササイズです。やり方は非常に簡単で、背筋を正したあと、かかとをあげて3秒ほど体勢をキープした後、かかとを床にストンと落とすだけです。骨にかかるストレスによって骨密度を増加させることができるため、かかと落としのような負荷をかける運動は骨粗鬆症の予防につながります。年齢が上がるにつれて骨密度が低下するため、骨粗鬆症のリスクが高まります。1日30回以上を目途に是非かかと落としを継続してみましょう。くま先生のまとめ今回は「骨粗鬆症ってなんだろう?」をご紹介いたしました。初期の段階では骨粗鬆症の自覚症状がないケースが大半です。骨密度が低下しても、痛みや不快感を感じることはなく、そのまま進行してしまい、骨折してはじめて「骨粗鬆症」に気づく場合もあります。骨粗鬆症を予防するには、栄養バランスの良い食事を摂って、適度な運動をしていくことが大切です。早期発見・早期治療が重要となる病気ですので、骨密度測定を受け、適切な予防・対策を行いましょう。 市ヶ谷コンシェル歯科クリニック