古代インドから伝わる「オイルプリング」をご存じですか?今回は、古代アーユルヴェーダに基づく伝統的な口腔衛生法「オイルプリング(Oil Pulling)」についてご紹介していきますね!オイルプリングのメリットって?オイルプリングとはお口の中の細菌や毒素をオイルで取り除く口腔衛生法のことで、歯周病や虫歯の予防、口臭の改善、歯のホワイトニング効果などをもたらすといわれています。一部の研究結果では、ココナッツオイルでオイルプリングをすることでうがい薬であるクロルヘキシジンと同じくらい虫歯の原因であるミュータンス菌の減少に効果的であるといわれているそうです。アーユルヴェーダ医学によれば、オイルプリングによって身体に溜まった毒素を除去(デトックス)することで、副鼻腔炎が改善され、身体の不調が軽減されるなどといった効果があるそうです。また、頭痛は体内に毒素(微量の化学物質等)が蓄積していることを示す兆候だと考えられており、オイルプリングによって頭痛の原因となる毒素を排除することで、頭痛を軽減・予防することができるといわれています。オイルプリングのやり方1.ココナッツオイル、オリーブオイル、ごま油などを用意する高品質の食用油であればどれでも代用可能です。バージンココナッツオイルには優れた抗菌作用と抗酸化作用があるので特におすすめです。更にホワイトニング効果が欲しければ、オイルにターメリックをひとつまみ加えてみることをおすすめします。2 口の中でオイルを動かす次に、大さじ1杯のオイルを口腔内に垂らします。次に、ぐるぐる口腔内でオイルをゆっくり動かしましょう。この時、できるだけオイルを口腔内で移動させることがポイントです。左右に移動させたり、歯と歯の間に押し込んだりして口腔内のすみずみまでオイルが行き渡るように意識してみましょう。最初は5分くらいからスタートして、慣れてきたら徐々に時間を延ばしてみましょう。15分から20分程度やるのが一般的なようです。口腔内でオイルを動かし続けていると、やがて唾液や空気が取り込まれ、だんだんと量が増えてきていることに気づくと思います。これは口腔内の細菌や毒素が吸着された証です。お口の中でオイルが増えてきたら、すべて吐き切らず少量のみオイルを吐き出して、引き続きお口の中で動かし続けてください。3. オイルを吐き出し、歯磨きをする20分経ったらオイルをすべて吐き出し(シンクに吐くと詰まる恐れがあるのでキッチンペーパーなどに吐き出しましょう)お口を十分にすすぎましょう。オイルにはお口の中の毒素や細菌が含まれているため、飲み込まないように注意してくださいね。最後に歯をしっかりと磨いて、お口の中に残っている毒素や油分を取り除いたらおしまいです。くま先生のまとめ今回は古代インドから伝わるオイルプリングについてご紹介していきました。口腔内でオイルを動かしていると、かなりお口の筋肉がつかれてくると思います。オイルプリングは口周りの筋肉も鍛えられますので、お顔のリフトアップ対策にもつながります。注意点として、オイルプリングは口腔細菌の減少に期待できますが、歯磨きの代わりにはなりませんのでご注意ください。手軽にお家で簡単にできるので、毎日のデンタルケアに取り入れてみてはいかがでしょうか?監修市ヶ谷コンシェル歯科クリニック澤谷祐大(さわたに ゆうた)獨協医科大学医学部歯科口腔外科にて研鑽を積み、2023年より市ヶ谷コンシェル歯科クリニックにて勤務。大学病院に行ってと言われた親知らず、どんな親知らず抜歯でも、市ヶ谷コンシェル歯科クリニック澤谷にお任せ下さい。