自律神経のバランスを整えることで、細胞が活性化されて、アンチエイジング効果につながることをご存じですか?今回は、自律神経を整える「瞑想」をご紹介していきます!はじめに自律神経とは?「自律神経」という言葉をきいたことがありますか?自律神経は、身体の様々な機能を調整し、バランスを保つ重要な役割を果たしています。自律神経のバランスが崩れると、ストレスや不安、うつ病、自律神経失調症などの問題が引き起こされる恐れがあります。睡眠不足やストレスは、細胞の代謝を乱し、細胞の老化を促進することがあります。特に長期間ストレスがある状態が続くと、細胞の酸化ストレスを増加させ、細胞の老化を加速させる原因になります。細胞の老化は、テロメアの短縮やDNAの損傷、酸化ストレスなどによって引き起こされます。これらを加速させる要因となるのが、生活習慣の乱れです。生活習慣の乱れが細胞の老化に?運動不足の状態が続くと、細胞の代謝を低下させ、老化を促進することが知られています。また、不規則な食生活は、栄養バランスの偏りや過剰なカロリー摂取を引き起こし、肥満や糖尿病などの疾患を誘発することがあります。甘いものなど糖分の過剰摂取も身体の糖化にもつながります。また、睡眠時間が不足すると、交感神経が優位になり、体が常に興奮状態になってしまいます。これにより、ストレスが増加し、不安やイライラ、高血圧などの症状が引き起こされることがあります。十分な睡眠時間を確保することで、副交感神経が優位になり、体がリラックス状態になります。一般的に、成人には7-9時間の睡眠が必要だといわれています。自律神経のバランスを整えるには、しっかりと睡眠時間を確保し、質の高い睡眠をとることが非常に重要です。また、睡眠の質を向上させるためには、就寝前にリラックスすることです。例えば、就寝前にストレッチや軽い運動をする、入浴する、瞑想や深呼吸をするなどの方法があります。就寝前にはスマートフォンやパソコンなどの電子機器を使わず、静かな環境で過ごせると理想的ですね。瞑想とは?瞑想は、交感神経と副交感神経のバランスを整え、心身をリラックスした状態に導くことができます。心身の緊張を緩和させるので、細胞を活性化させ、アンチエイジングにもつながります。瞑想は、脳の灰白質の密度を増やし、脳の機能が衰えにくくする効果があるとされています。瞑想中には、ストレスホルモンの分泌が抑制され、代わりに幸福ホルモンであるセロトニンやエンドルフィンの分泌が促進されます。これらのホルモンは、細胞を活性化させ、細胞の修復や再生を促進することで、細胞を若々しく保つ働きがあります。また、瞑想によって、血流や酸素供給が改善されるため、細胞の代謝が促進され、細胞の活性化にもつながるのです。また、瞑想は血圧やストレスホルモン(コルチゾール)の数値を下げることができます。瞑想を日々の日常に取り入れることで、感情に対する柔軟性や調整力の向上も期待できます。自分自身との対話を通じて、ストレスの原因を特定するのに役立つ場合があります。瞑想の方法は?瞑想は、周りの音で気が散らないようリラックスできる空間で行いましょう。テレビの電源を切り、照明を暗くします。キャンドルやお香を灯したり、リラックスできる音楽を流したりして、心地よい環境を作り出しましょう。クッションまたは椅子に正しい姿勢で座りましょう。この時、背もたれのある椅子にもたれかかったり、前かがみの姿勢にならないように注意しましょう。目を閉じてタイマーがなるまで呼吸に意識を集中しましょう。はじめは5分~10分ほどのセッションで行い、徐々に20~30分できるように身体を慣らしていきましょう。目を閉じて、腹式呼吸で瞑想を行います。この時、歯を食いしばったり、歯ぎしりしないように注意しましょう。1.お腹を膨らませるように意識しながら、鼻からゆっくりと息を吸い込みます。2.吸い込んだ空気を静かに保ち、心の中で数えるなど、ゆっくりと息を止めます。3.お腹をゆっくりと沈めるように意識しながら、口からゆっくりと息を吐き出します。4.吐き出した空気を静かに保ち、心の中で数えるなど、ゆっくりと息を止めます。5.この呼吸サイクルを繰り返しましょう。腹式呼吸を行うことで交感神経と副交感神経のバランスを整え、心身のリラクゼーションを促進します。呼吸を意識しよう!瞑想中に雑念が生まれた場合は息を吸い込むときと吐き出すときの感覚に集中することで、雑念が消えていきやすくなります。瞑想中に深い呼吸を意識的に観察してみましょう。吸うときの空気の感触や体内に広がる感覚、吐くときの空気の流れなどに意識を集中しましょう。呼吸に対する注意を高めることで、雑念を取り除き、心の静けさを深めることができます。くま先生のまとめ今回は細胞を活性化させる瞑想についてご紹介していきました。瞑想をマスターするには、時間がかかります。はじめのうちは瞑想を行っても、違う思考や感情が浮かび上がってくるかもしれません。しかし、だんだんと瞑想のコツをつかんでいくと、集中力も鍛えることができます。日常生活においても、注意散漫を軽減し、日々のストレスをコントロールすることにも役立ちます。アンチエイジングの為にはストレスをコントロールするのが必須。ぜひ、日常生活に取り入れてみてくださいね。監修id美容クリニック大和田 朋美(おおわだ ともみ)