恐竜の歯は何度も生え変わることができることをご存じですか?今回は、「恐竜の歯の豆知識」についてご紹介していきます!化石から恐竜の生態がわかる?!実は、化石から恐竜の生態を知ることができることをご存じですか?たとえば、恐竜の歯の化石が見つかった場合、特殊な器具を使って硬いエナメル質を取り除き、顕微鏡で検査するだけで様々なことがわかります。恐竜が何を食べたかだけでなく、どのような食べ方をしたのか、さらには食事中に顎をどのように動かしたかについての手がかりまで識別することができるのです。歯が何度も生え変わる!?乳歯から永久歯への生え変わりを除いて、人間は一度歯が抜けたら二度と生え変わってくることはありません。しかし、恐竜は歯が抜けても死ぬまで永続的に新しい歯に生え変わることができたそうです。生涯で何千ものの歯を失い、生え変わった恐竜も少なくありません。恐竜には肉食恐竜と草食恐竜とで分かれます。肉食恐竜の歯は鋭く尖っていますが、草食恐竜の歯は平らで鋭いことが特徴です。しかし、鋭いといっても肉を引き裂くことはできず、肉食恐竜ほどではありません。肉食恐竜が肉と骨を引き裂く必要があるのに対し、草食恐竜は植物をすりつぶすだけでよいためです。また、草食動物は35日ごとにすり減った歯を交換することができ、肉食恐竜よりも生え変わり周期が早いといわれています。35日で歯を交換することができるなんて、口腔内の清潔が保たれていいですね。最も強い咬合力をもつ恐竜は?肉食恐竜の歯は信じられないほど鋭く、ご自慢の鋸歯状の歯によって肉や骨を簡単に引き裂くことができます。ティラノサウルス・レックスは陸上のあらゆる恐竜や動物の中で最も強い咬合力を持っていたと考えられています。まだ研究段階ですが、ティラノサウルス・レックスは大人のゾウ2頭分である5,790 キログラムの咬合力があったのではないかといわれています。噛まれたら骨まで砕けてしまいそうですよね。余談ですが、ティラノサウルス・レックスは陸上では最強の咬合力だといわれていますが、ティラノサウルス・レックスの推定3倍以上の強力な咬合力をもっていた動物が約1000万年前に存在していたんです。それは、メガロドンとよばれる超巨大なサメで、これまでに存在した動物の中で最も強い咬合力をもっていたといわれています。最も長い歯をもつ恐竜は?最も長い歯をもつ恐竜はティラノサウルス・レックスだといわれています。あまり恐竜を知らない方でも恐竜といえば真っ先にティラノサウルス・レックスが思い浮かぶのではないでしょうか。ティラノサウルス・レックスの歯は歯根を含め、最長で約30㎝もあり、歯の露出面積は約15㎝でした。ただし、草食恐竜とは異なり歯の生え変わりペースは速くなく、最大2年かかることもありました。巨大な歯が 50 本あることから、恐竜の中で最も恐ろしく、恐竜の王様とも呼ばれています。歯が最も多い恐竜は?最も多くの歯を持っていたのはハドロサウルス類です。アヒルのくちばしのような形をした口に1000 本以上の歯を持っていたことで知られています。何千ものの歯が予備としてすでに生え変わる準備をしており、1年間で約1800本ほどのペースですり減った歯が生え変わったといわれています。最も小さい歯をもつ恐竜は?最も小さい歯の恐竜は、ハチドリほどの大きさだといわれるオクルデンタビスだとされています。オクルデンタビスは小さい鳥のような外見で、重さは約57g程度しかなく、9900 万年前に琥珀から発見されました。 1 ミリメートル未満の長さの歯が 23 本あるといわれています。しかし、恐竜ではなくトカゲの仲間なのではないかという声もあり、どちらに分類するべきかはいまだに議論がなされています。万が一、先史時代のトカゲであることが判明した場合、最も小さい歯をもつ恐竜は、ニワトリサイズの“ミクロラプトル”です。ミクロラプトルの歯の長さは3 mmほどしかありません。くま先生のまとめ今回は「恐竜の歯の豆知識」についてご紹介してきました。やはり、ティラノサウルス・レックスは最強の恐竜ですね。ちなみに平均寿命は約28年程度だったそうです。恐竜と違い、人間は何度も生え変わることはありませんので(成長過程による生え変わりは除く)歯を大事にしましょう。歯のことでなにかお悩みがあれば、ぜひ当院までお気軽にご相談にお越しください。 市ヶ谷コンシェル歯科クリニック